今日は受験生の自宅レッスン。
基本的にはレッスンでは怒らないようにしている。以前はレッスンで怒り狂って
譜面台を蹴り倒したり罵倒したり生徒を泣かすのは日常茶飯事。
どれくらい前からかあまり怒らなくなってきたが今日は久しぶりにズバっと斬り
捨てたので生徒は半べそ。私の所へ通い出して二年程が経つが泣いたのは初
めて。音楽大学へ入ることが最終目的では無いが、受験生としての気構えが
なっちゃ無い。不得意だから出来ないとはどの口が云うのか。じゃ辞めちまえ、
と云う事だ。叱られて目が覚めたのか後半は何時もの調子に戻っては来たが
私のレッスンでは見て上げられないその他が非常に不安だ。ソルフェージュ、
楽典等。
かなりの頑張り屋なので今日のレッスンで指摘された事は必死で練習してくる
だろうが・・・
一時日が差したので右手を庇いながら庭仕事を少し。
ライラックとバラ数本の剪定。これから二ヵ月半は気温が急に上がる事も無い
と思われるのでいよいよ本格的にバラの剪定をしなければならない。地植えに
するバラが7~8本あるので穴掘りもしなければならないが今の手の状態が続く
ようだと穴掘りは誰かに頼まなければならない。
今日のバラ、黄色のバラ3連発。
「シャルロット」
「マルコ・ポーロ」
「ゴールド・バニー」
まだ蕾を付けているものもあるが、低温と雪で開花は覚束ないのでこれで
今シーズンのバラのアップは最後になるかもしれない。
日曜の夜はNHKの「新日曜美術館」をよく観ているのだが今日は大変に
面白かった。「モディリアーニ」の特集で、私の好きな「佐伯 裕三」と時期を
同じくし、しかも同じ病気で夭逝したイタリア人画家。両人とも自分の病気
が何であるか、そして死期が間もない事を自覚し、私のようなノウテンキな
者が観ると「そんな事で良いのか!」と叱られているような気にさせる作品
が、勿論純粋に美しさや安らぎを与えてくれる作品も在るが。
ルノアールはモディリアーニの絵を見て「君は絵を描いていて楽しいか?」
と聴いたそうだが私は楽しく絵を描いたであろうルノアールの絵からは何も
感じない。好悪は人それぞれだからルノアールを好きだと云う人をとやかく
云う気はさらさら無いが私はハッキリ嫌いな絵だ。不幸で早死にした芸術家
が殊更好きな訳では無い。しかし困難な問題と直面しそれを乗り越えようと
努力し闘い、そこから何かを見つけ出した芸術家の作品には理屈を超えた
何かがある。現実逃避ばかりしている最近の社会の風潮にはウンザリ。
今夜のMusik,J.S.Bach:Weihnachts-Oratorium 第3部
続いてGoldberg Variationen