行ってきた、初白山日帰り登山(無謀?)
朝五時に旧吉野谷村にある工芸の里の駐車場で大ちゃんと
落ち合い一路市ノ瀬へ。初めの予定では四時だったのだが
なんとなく「寝不足も辛いので五時に」、この判断が後に・・・
市ノ瀬の駐車場には凄い数の車が停めてあって、唖然。
シャトルバスに揺られて「別当出合」の登山口へ。
登山口で偶然にも小松の航空自衛隊の隊員達のグループに遭遇。
中に良く知っている顔が。小松市民バンドのメンバーでもある
〇本〇空君が何時もよりずっと凛々しい顔で居るではないか。
訓練の一環として白山登山があるそうな。
寒くも暑くも無くウキウキ気分で登山開始。
「中飯場」で小休止。
此処までは自分も快適快調で全く問題無し。
余裕の表情の大ちゃん。
この先も安定した歩みで全く息も上がらずに淡々と登る大ちゃんを
後ろから見ながらヘロヘロでついて行く自分。
新築の「甚ノ助避難小屋」は霧に包まれていた。
出来たての小屋は綺麗で、棚には毛布も積まれており泊まりも可能。
以前はここまでは登って来ているので此処から先が未体験ゾーン。
逸る気持ちを山の花達をカメラに収める事で落ち着かせゆっくり登る。
山は「お達者倶楽部」で満杯。日本のお年寄りは本当にタフだ。
途中何度もお年寄りの集団と言葉を交わしたが、四国から来ていると
云う三十人位の集団とは追い越し追い越され、休憩地ではおやつの
お裾分けまで。六十代後半から七十代と見受けられたが本当に皆さん
元気一杯。見習わなければ。
「黒ボコ岩」までの間は花が多くて暫し足が止まる。
夏場は枯れる事もあると云う途中の「延命水」はなんとかチョロチョロ
流れ出ていて有り難く戴く。冷たくて甘味も感じる程美味しい水だった。
何年か寿命が延びたかも?
「黒ボコ岩」に到着。笑顔も余裕は全く無し、脚が痛い。
雪渓が幾つも現れて、流石に標高の高い山なのだと改めて実感。
ここまで登ってくればあと少し、と思ったのが油断だった。
「エコーライン」との分岐点を過ぎた所からの最後の登りが疲れ切った
脚には本当にきつかった。
やっと「室堂」に到着。
この時点で脚は終わりのランプが点灯していた。
大ちゃんが「あと一踏ん張りして御前峰頂上まで行きましょう」と強く
誘ってくれたが脚の力も気力もエンプティー。今回は断念したがこれが
実は大正解に。
定番の昼飯。
ウドン鍋と握り飯で満腹。
食後には黒百合の群生地が近くに在ると云うので観に。残念な事に殆どが
枯れてしまっていて僅かに咲いているものを見つけカメラに。
そしてサプライズが。
大ちゃん、お抹茶のセット持参、お菓子まで。「よしはし」の蓮根羹?
と云うお菓子を保冷剤で冷やしてお茶請けに。
山で戴くお抹茶の美味しかった事!!
帰ってから女房に話すと「お茶、始めたら?」だと。因みに女房は若い時に
裏千家で少々やっていた。
お昼の休憩後「エコーライン」で下り、「弥陀ヶ原」のお花を満喫しつつ途中
「南竜道」を通って「砂防新道」へ合流するコースを選択。
弥陀ヶ原のお花。
そして突然の豪雨。
大急ぎで雨具を出したりザックにカヴァー掛けたりしたが、ビショ濡れ。
下りはもろに膝や足の付け根に負担が掛かり、登りより余程辛かった。
別当出合の最終バスの時間は五時。後ろから三人連れが凄いスピードで
追い越していくので、ちょっと声を掛けると「ゆっくり歩いていると
最終バスに間に合いませんよ」と言われて、時計を見ると後四十分。
そこからは左脚の付け根が悲鳴を上げているのを我慢してかなりの
スピードで下る。お陰で十分前には着く事が出来て、無事最終バスに
乗る事が出来た。もし「御前峰」まで登っていたらと考えると・・・
「かんぽの郷」でゆっくり湯に入り、「帰らないでこのまま此処に
泊まって行きたいね」などと話しながら寛ぐ。
最初は単独登山の予定だったのだが今思うと一人だったら「室堂」
どころかもっとずっと手前で諦めたかもしれない。
大ちゃん、色々サポートを本当に有難う。
腰の右側と脚の付け根の疲労と痛みはかなりのもので、昨晩夜中に
寝返りをしようとする度に激痛で目が覚めた。
総括。
体重を落とす事。日頃のトレーニングをもっとハードにきちんと。
この二つは絶対に守ろう。そして次のチャレンジは日帰りでは無く、
「室堂」か「南竜荘」で一泊しよう。